ワイヤードには危険がいっぱい,と喧伝されている。それは間違いではないが,自分を守る方法も簡単にいろいろある。真面目でない会社は信用しないこと,自分の目で確認できないものは使わないこと,最後の責任は自分が持つこと,などなど…。
誰もがホットメールのすべてのアカウントにパスワードなしでアクセスでき,メールの閲覧や削除,送信などを可能にするセキュリティーホールが,30日朝のヨーロッパの新聞で伝えられた。米国マイクロソフト社は午前中にホットメールのサーバーをダウンさせ,セキュリティーホールのパッチ対処を行ない,問題解決の報告をした。だが,その後も数時間にわたって,このセキュリティーホールが開いているという報告もあった。このセキュリティーホールを利用するコード「Hotmail Login ID Strage Program 1.1」には,1998年6月7日にマイケル・ノビリオによって書かれたもの,という記述が,そのコード中にある。
このセキュリティーホールを利用するコードというのは,単なるFormタグを使ったHTMLであり,もし98年6月という作成日を信じるならば,かなり長い間,メールが盗み見られていた可能性があるということ。WIRED NEWSの記事によると,そのコードは,ホットメールのメールアカウントにログインするための公開されていないもうひとつのスクリプトを利用しており,こちらはパスワードなしでアクセスできる。この危険なスクリプトを残しておいた,または忘れていたというのは,マイクロソフト社の非常に単純な,不注意,であり,セキュリティーに対する真面目さの欠如を露呈している。
ウェブ上の無料メールサービスでは,ローカルにメールをダウンロードしないため,サーバーにメールを残しがち。よって,もし他からアクセスされた場合,すべてをさらけ出すことになりかねない。先日起きたgooフリーメールのメールデータ消失(asahi.comの記事)も,POPやSMTPのように確実に動作しているか確認しづらい点が被害を広げさせた。無料だからって「損害が生じても当方は一切責任を負いません」てのもひどい話だ。対応策は簡単,簡単。そんなものは利用するなってこと。自分が,確認できない部分が多いものは,安易に利用しない。とっても簡単な,自分を守るための方法その壱,だ。
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